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創業宝永3年、気仙沼が誇る伝統の海苔

株式会社横田屋本店

創業から300余年。日本有数の水揚げ量を誇る水産都市、宮城県気仙沼を代表する海産物の老舗です。その『横田屋本店』の主力商品である海苔で、重要なのは“仕入れ”。毎年全国から、その年のその時期、最も良質なものが『横田屋本店』の目利きにより見極められ、厳選して仕入れが行われています。東日本大震災が気仙沼を襲ったあの日も、例年通り海苔の仕入れの重要な時期でした。市内中心部の店舗は浸水し、工場も被害が生じていましたが、売り物にはならないけれど食するには問題の無い「海苔の佃煮」などの商品を、避難所にいる方々の元へと届けました。「海苔や佃煮をおかずに、いつもの味を食べて少しでもほっとしていただければ」との強い想いが動いたと振り返ります。

あれから10年の時が経った現在は、創業から11代目の金次郎会長、12代目の儀一社長、そして昨年秋から現職を務める、本社事業部の伸忠さんが、『横田屋本店』の事業に関っており、重要な海苔の入札には3人でで赴くこともあるそうです。こうして伝統の味が引き継がれています。

老舗の次世代を担う伸忠さんは「海苔は、食卓では3番手、4番手くらいの脇役だと思っています。けれどいつも食卓にあるのが当たり前のように存在していて、いろいろなタイプの主役との組み合わせが可能という器用さもある、存在感が光る脇役です」と表現します。「今は、大量生産された安価な製品が手軽に購入できますが、厳選された材料と当社ならではの独自製法による本物の美味しさを味わっていただける機会を増やし、伝統の味をしっかりと届けていきたい」と、抱負を語ります。

現代人のライフスタイルに寄り添う「手軽に食べられる工夫」と、味へこだわりは頑なに守りながら、「朝ごはんの新しいスタイル」など提案していきたいと、頼もしい若い世代が伝統を未来に引き継いでいます。

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