こだわりは地元産のお米づくりから
みやぎのあられ株式会社
宮城県の南に位置する亘理町にある創業45年の『みやぎのあられ』は、原料となるもち米を地元の自社農場で育てているほか、化学調味料や合成着色料などを一切使わずに昔ながらの手間暇をかけた作業を続けています。味付けに使う材料には、宮城のものを多く取り入れ、安心安全の米菓子づくりがこだわりです。
看板商品のあられは、数年前より、現社長の石田定克さんから長男の亮平さんに引き継がれました。「原材料は、お米。ごはんに合うものは、あられも同じで美味く合いますよ」と亮平さん。
人気No1の「松島のり」や、「ゆず仙台味噌」などの定番に加え、亮平さんが、新しく開発したあられの中には、「三陸ほや」、「蔵王バジル」など、思わず目をひく意外性のある商品もあります。確かに食べたら納得のこれらの商品も、品質が良いのはもちろん、作り手の思いも伝えられるようなあられにしたいという気持ちで企画・開発に取り組んだそうです。きっかけは「三陸ほや」。10数年前に「三陸ほやEXPOというイベントを開きたい」という石巻の仲間の思いから（実際イベントも開催されたそう）完成した「三陸ほや」のあられは、珍味「ほや」のパウダーが効いた、お酒のおつまみにもぴったりな新商品となりました。亮平さんは、“食に携わる産業の後継者仲間“との交流も大切にしています。
また「赤ちゃんあられ」が誕生したのは、亮平さんの娘さんが10か月だった頃に素焼きのあられをお湯で煮込んでスープ状にしたところ、栄養たっぷりの離乳食として活躍したのがきっかけ。育児で忙しいママさんたちに美味しい時短メニューとして伝えたいという妻の美智代さんの考えに家族も共感し、商品化しました。創業から変わらない美味しさの基本と、モノづくりへのこだわりをしっかりと継承しながら、多くの方に喜んでもらえる新しい味付けの研究・開発にも今日も余念がありません。
